飲食店の設計をする際にまず考慮すべきは「業態」「客単価」「席数」「席効率」になります。何を売るか(業態)、いくらぐらいで売るか(客単価)、何名を迎え入れられるか(席数)、どれくらい効率よく稼働できるか(席効率)、これらが明確になってくるとその店舗における収支計画が立てられるようになります。
それをベースにレイアウトやデザインを進めていきます。
例えば、客単価2万円の割烹料理店で、より多く席数を確保しようとギュウギュウ詰めなレイアウトにすれば、客単価に見合ったサービスはとても提供できなくなります。
結果、エンドユーザーに好まれるような店ではなくなるでしょう。
例えば、玄人好みの小さなワインBarで、4名テーブルや6名テーブルばかりで構成したら1名や2名では訪れにくい店となり、これもまたエンドユーザーに好まれるような店ではなくなるでしょう。
もちろん、厨房計画やサービスのオペレーション、演出や雰囲気づくりということも重要ではありますが、まずレイアウトを組み立てる段階でこれらのことをできる限りイメージしておくとより良い店づくりにつながります。